2019-04-28「スポーツ射撃無料体験会」開催レポート

スポーツ射撃とか射撃競技と言われて「それっていったいなに??」と思う人、結構多いんじゃないでしょうか。そんな疑問にお答えし、もっともっとたくさんの人にスポーツ射撃を楽しんでいただくべく、御堂筋シューティングクラグでは「スポーツ射撃無料体験会」を開催いたしました。

 

2019年4月28日、「スポーツ射撃無料体験会」の会場となりました西区民センター大ホール。すごく広く、天井も高く、素晴らしい環境で射撃ができました。

当日はこんな感じに色々な競技を配置しました。

用意した種目

スポーツ自体「スポーツ射撃」「射撃競技」「シューティングマッチ」「プラクティカルシューティング」……などなど色々な呼ばれ方をしている上に、さらに種目が分かれています。当クラブでは「精密系」「スピード系」の2つに分けて練習会を開催していますが、今回はその両方を体験していただきました。

まずは「スピード系」から「スティール」競技。5枚の鉄板をできるだけ速く撃ち、そのタイムを競います。「ジャパンスティールチャレンジ」「アンリミテッド」などの大会があり、日本では最も競技人口の多いジャンルです。下に置かれているのは競技の手順が書かれたカンニングペーパーです。

「スピード系」の2つ目、こちらも根強い人気のある「フォーリングプレート」。決められた時間の中で、6発の持ち弾を何発当てることができるか、速度と精度のバランスが求められる競技です。「JANPS」や「PMC」、ちょっと変わったところではライフルと拳銃の2種を使い分ける「2Gun Specialist」や、クラブでも関西公式大会を開催している「Elite Operators」といった大会があります。

「精密系」からはAPS競技。どれだけ正確に、精密に射撃することができるかを競います。最低限の体力・筋力は必要ですが、最後は集中力・セルフコントロールといったメンタルの強さが重要になる競技です。

「精密系」からはもう1つ。「ビームピストル」の体験を行いました。これはエアソフトガンではなく、小出力のレーザー光線の出る銃で10メートル先のセンサーに向かって射撃をします。当たった位置が手元のPCに表示されます。

体験会の様子

どらくらいの来場者があるのか?正直なところまったく未知数の状態。スタッフとして多くのベテラン射手に来てもらえたということもあり、当初は自分たちもちょっと練習できるかな、と思っていたのですが……フタを開ければ開場前から来場される方もいらっしゃる大盛況。終了まで人出が切れること無く、てんてこ舞いで対応するという大変嬉しい事態となりました。

Twitterでの告知を見かけた人、普段練習会をホストしていただいているお店・チラシを置かせてもらったお店の人などから強くオススメされて来た、という人……色々な方に楽しんでいただきました。

サバイバルゲームや「お座敷射撃」の経験者は意外なほど少なく、これまで銃を持ったことすら無いという人が過半数を越えたのも意外なところです。

親子連れの方も多数いらっしゃいました。年齢制限のない種目・銃で楽しんでいただきました。

16時の終了まで、40人超の来場者の方々に楽しんでいただきました。

中には先日J:COMで放映された「ジモスポ」の番組をご覧になって来た方もいるようです。こんな感じでクラブの活動を取り上げていただきました。

大阪府条例への対応

今回の体験会では様々な人に参加していただくべく、18歳未満の方も対象にしました。

しかしながら大阪府では一定以上の威力をもつエアソフトガンは有害刃物玩具に指定されており、18歳未満の青少年に販売・貸与することができません。APS競技を主催する日本エアースポーツガン協会は18歳未満の競技参加を可能にする安全射撃指導員制度をつくり、これを解消すべく活動されていますが、当該制度は大阪府では未だ無効です。

府下の一部体験会・競技会ではこうした状況を無視し18歳未満の青少年を参加させています。射撃というスポーツはごく健全なものですが、そうして目先の参加者を増やすためにルール違反をするのでは、かえって射撃や銃への偏見を助長するのではないでしょうか。

今回の体験会では東京マルイの「電動ガンボーイズ」「ハイキャパ5.1R」や、引き金を引く練習ができるガジェット「MantisX」など18歳未満でも使用できる銃を用意し、青少年にも堂々とスポーツ射撃を楽しんでもらえるようにしました。

他のスポーツ同様、射撃でもジュニア層の増加は重要な課題です。彼ら・彼女らの将来のために、よい競技環境を作り、残していくのが大人の責務と考えます。

終わりに

少し硬い話になりましたが……射撃というスポーツがあらゆる人に対して開かれたものであるためには、社会との関わりをきちんと考え、安心して参加できるものであるべきだと当クラブでは考えています。

実銃競技はともかく、エアソフトガン競技は競技人口がまだあまり多くなく、ありとあらゆるヒト・モノ・コトが足りません。今回のイベントで射撃というスポーツ、遊びに少しでも興味を持ってもらえましたら幸いです。近日中にまたこうした体験会を開催する予定ですが、今すぐにでも「やってみようかな」という人はぜひ練習会にもおいでください。

最後になりましたが、ご来場いただきました方々、お手伝いいただいた方々、告知にご協力いただいた各ショップの方々に改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。